久々の日曜美術館 今と昔を行き来する 静かで穏やかな 井上安治の東京の原風景に心惹かれる。



5月の日曜日ですが、今日は全国的にも雨とのことでここ神戸もぽつりぽつりと雨の音が続いています。雨はそれほどひどくなく空は割に明るい、窓を開けると少しひんやりしますが、鳥も鳴いていてさえずりがそこかしこ、庭木のすっかり生えそろった新緑が目に鮮やかに映るようで悪くありません。

久々に日曜美術館を観ました、今日は夭折の絵師・井上安治、ツイッターで最近時折流れてきてなんだか心惹かれていたので「おおこれは見なければ」とチャンネルを合わせました。(番組前のミニ番組 やまと尼寺 献立帳「ヤブカンゾウのぬた」も初めてみたけどなんともほっこりして・・奈良桜井市の山寺にお住まいらしい、笑顔のお3人の尼さんたちのご様子・やり取りがとても良く、ほんとにほっこり心洗われる。次もまた是非みたいとすっかりご機嫌・ヤブカンゾウは薬味ではないので精進料理に使えるんだ!)

芥川龍之介・永井荷風・田山花袋・谷崎潤一郎それぞれの東京の水辺の文章と、杉浦日名子さんのもう30年前の作品!「YASUJI東京」が取り上げられ、安治の師匠 小林清親との対比他、杉浦さんならではの心のこもったそして、するどい江戸と東京の想いと対比、それぞれの良さ、どれもとても興味深いものでした(30年前は、むしろ安治は師匠の陰であまり取り上げられていなかった?・外連味ある画面の師匠・映画っぽい画面で良い意味でやはりこちらも新鮮だったけど、今は安治の静かで穏やかな画面に惹かれる人の方が多いっぽい?)

江戸と東京、まるで雰囲気が違っている場所・しかし同じ場所・幾重にもやはり重なって行き来するイメージに一気に連れられる感覚・何故かこういうのに惹かれる・・目をつぶらなけばなかなか現れてこないイメージではあるのですが・・もどかしい・・

ツイッターでは多分若い方がこの番組を見られてつぶやいたツイートを見て、安治の師匠・小林清親の江戸への想いを残す作品に少し辛辣なものもありましたが、なんていうのかどれもまた、再び見つける人の視線でまた再評価されたりするのかもしれないな・・なんてこともふと考えました。

現在の日本橋は高度成長期に高速道路がその川の上を走り、その前の情緒を寸断している。昔からの老舗の副会長からこれは「野暮」のひとことで私もそういう感覚は近かったのですが、(実際、高速道路の地下化の動きが出ているそう)ふとこの番組の男性司会者が「外国人にはむしろこれがクールと見られることも・・」といったような感想をもらしてて(女性司会者にスルーされてましたが)はっとなったり・・(当時は醜悪と思われていたエッフェル塔とか?)見る人の感覚も変わっていく・視点っていうもの・・

現実の現在の近代化した景色を「全て味気ないものと見てしまうのでなく」なんとか実はひっそり隠れている続くイメージや、むしろ「その景色を原風景にした者のその景色の価値」を見つけたいっていうのか・・まだまだ答えは探せていません。

雨は少しさっきより降って来ているようです、来週からまたバタバタの予感ですが・・今は少し忘れて、今日はこの後ゆっくり過ごそうと思います。

良い日曜を過ごせますよう。




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